Amazon RDS for Oracleでライセンス込みのSE2が使用可能になりました
ウィスキー、シガー、パイプをこよなく愛する大栗です。
RDS for OracleでOracle SE2はBYOLの場合は2015年12月から利用可能でした。今回ライセンス込みでもOracle SE2が利用可能になりました。また、ライセンスモデルを変更する事ができるようになりました。
- Amazon RDS for Oracle introduces a License Included offering for Oracle Standard Edition Two (SE2)
- Release: Amazon RDS on 2016-08-05
Oracle SE2をライセンス込みで起動する
普通にライセンス込みでSE2を起動してみます。操作は変わらずに今まで通りです。
エンジンの選択で、Oracle SE Two
を選択します。
今回は開発/テスト
を選択します
ライセンスモデルでライセンス込み
が選択可能になっています。
今まで通りネットワークやデータベースの設定を行います。
この様に普通に起動します。
ライセンスモデルの変更(Oracle/SQL Server)
今まではライセンスモデルを変更するためにはDBインスタンスの再作成が必要でした。今回のアップデートでOracleとSQL Serverの両方でDBインスタンスを作りなおさずにライセンスモデルを変更することが可能になりました。 今まではスナップショットを取得して、スナップショットから起動し直す時にライセンスモデルを変更する必要があったので、時間と手間の両方が短くなりました。
著者はOracle SE2のラインセンスを保有していないため変更を実施できておりません。実際にライセンスモデル変更をされた方がいらっしゃいましたら変更時の挙動を教えていただけないでしょうか。
DBインスタンスの画面にライセンスモデル
の項目が増えています。
また、最新のAWS-CLIでも、modify-db-instance
コマンドに--license-model
オプションが追加されており、ライセンスモデルの変更が可能になっています。
さいごに
Oracle SE/SE1のライセンス販売は終了しており、現在はSE2へ移行しています。またPremier Supportは2016年8月末に終了します。そのため今後SE/SE1を使用し続けることは継続性に問題があるのでSE2へ移行していく必要があります。 また、ライセンスモデルの変更機能は、既存のライセンスを保有していてクラウドマイグレーションをする場合に、非常に有用です。検証期間中はライセンス込みでRDSを運用しシステム移行時にライセンスモデルを変更すれば、DBインスタンスの再作成の手間が掛からず素早く移行が可能になります。
Oracle Databaseを利用する時にon EC2ではなくRDSを使用する理由が、また増えたのではないでしょうか。